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瀋陽建築大学
現地調査日:2006/09/18
最終更新日:2007/11/13
6.コメント
以下、06/09/18執筆
●瀋陽市中心部から南に小一時間の郊外に位置する大学。
●校舎を全面移転したばかり。さすがに建築大学と名乗るだけあり、意匠を凝らした建築になっている。校内の東西には東アジア最長を誇る、長さ756mの屋内回廊が伸びる。
●留学生宿舎から教室、さらには商業施設まですべてが廊下でつながっており、雨が降ろうと風が吹こうと室内感覚同様で行き来ができる。
●理工系の大学であるため研究生が多く、留学生総数22人のうち、15人が研究生。語言生は日本人ゼロ。
●教職員の対応は非常に良い。応対してくれた安老師は韓国での生活経験もあり、終始笑顔という西側先進国並みの対応であった。彼女は学内に居住しており、予期せぬ突発事項が起きた場合の対応に当たってくれる。
●また、大学全体の対応水準のバロメータとして、保安員(日本でいうところの警備員)の対応の良さが挙げられる。この大学では校門、留学生宿舎、本部事務所の3箇所で保安員と対応したが、非常に親切で礼儀正しい。東北部は押しなべて保安員は親切であったが、この大学の対応レベルは突出していた。校門ではキッチリと来校目的などを記入させられたが、対応は非常に紳士的で、嫌な思いをすることはなかった。また、留学生宿舎と、本部事務所の対応も非常に誠意あふれるもので、特に本部事務所の保安員は、分かりにくいだろうということで、わざわざ国際部まで連れて行ってくれ、さらに国際部の職員は留学生事務所の担当者に引き継いでくれた。このようなきめ細かい対応を受けたのはこの大学を除いて他にはない。大学全体でサービスレベルの向上に取り組んでいるのではないかと感じられた。
●HSK6級合格で授業料半額相当の奨学金はまさにバーゲンセール。まじめに授業に出て、地道に単語量を増やせば、1年でHSK6級合格は極めて容易。これは破格の条件と言える。是非、挑戦してもらいたい。
●歴史のある大学ではあるのだが、知名度が低いため留学生の人数は少なく、クラスも2つしかない。しかし、学生が1人しかいないにもかかわらず、中級クラスをたった1人のために開設していることが示すように、真摯に教育に取り組んでいる。カリキュラム、クラス構成が不十分であるため、中級以上を目指す留学希望者には正直なところ、お勧めできないが、初学者にとっては柔軟かつ誠意ある対応をしてくれるであろう期待を込めて、この大学をお勧めしたい。
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